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国語科
私たちが考えたり、感じたりするときには、必ず言葉が関わっています。私たちは無自覚に言葉を使っていますが、そこには表したい内容をどんな言葉を使えばよいかという思考が働いています。考える時には言葉を使って考え、感じたことは言葉を使って表現しようとします。つまり、私たちの思考や感性には、無意識ではあるかもしれないが、言葉が大きく関わっているということです。その無意識に働いているものが「言葉による見方・考え方」だと考えます。「言葉による見方・考え方」とは何かと言うことは簡単ではありませんが、私たちが物事を見たり考えたりするときに働かせている「言葉による見方・考え方」に焦点を当てて、研究を進めていきたいと考えています。どのような学習活動(言語活動)に取り組めば「言葉による見方・考え方」が働くのか、どう働かせれば「資質・能力」が育つのか、授業を通して明らかにしていく所存です。
令和6年度 教育研究協議会
マルチモーダル・テクストにおける歌詞と映像の相関に着目し、象徴しているものの意味や登場人物の心情について考えをもつことで、作品の展開や表現の仕方について評価することができる。
マルチモーダル・テクストを評価するうえで、生徒が級友と関わり合いながら自分の考えを構築する姿が見られた。映像の解釈を他者と共有するには、どういった点に着目し、どういう意味付けをするかを言語化する必要性が生じる。また、歌詞と映像をつなげることで空所が生まれ、それに対する考えを言語化する必要性も生じる。こうした言語化されていないことを、生徒が自分の言葉で表現し、他者と議論することで、自分の考えが更新され、自身の考えを確かなものにしていくことにつなげることができた。
第3学年「走れメロス」(読むこと)
太宰治の『走れメロス』が、ギリシャの伝説『ダーモンとフィンテヤス』とシラーによる『人質』をもとにして書かれたことはよく知られています。そこで、『走れメロス』と『人質』を比較し、太宰が何を書き加え、書き換えたのか、そして、それは何のためか、考えてみました。
各年度国語科における本質・実践事例
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